内科では、地域のかかりつけ医として、脳神経疾患に併存する生活習慣病や、漢方医学を中心に診療を行っています。
また新型コロナウイルス感染症・インフルエンザ感染症の検査も可能です。
生活習慣病とは、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患の総称です。
高血圧症、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などが該当しますが、これらの生活習慣病による動脈硬化が原因で起こる脳卒中も、実は生活習慣病に含まれています。
「脳卒中治療ガイドライン2021」においては、出血性脳卒中であるくも膜下出血や脳内出血は高血圧症の治療が、梗塞性脳卒中である脳梗塞は高血圧症、糖尿病、脂質異常症の治療が推奨されています。
当院では脳卒中の発症予防(一次予防)、再発予防(二次予防)のために、リスクとなり得る生活習慣病の治療にも力を入れています。
生活習慣病の治療についてもぜひご相談ください。
漢方医学は、日本の風土と日本に住む人によって育まれた伝統医学に、中国から伝わった中医学が合わさってできたもので、日本独自の医学です。
国際的にも英語表記で「Kampo medicine」と訳されています。
医学会ではマイナーな印象もある漢方医学ですが、現在では伝統的な漢方医学の考え方に基づいた漢方薬の運用について、すべての医学部で講義が行われています。
現代医学である西洋医学で全ての疾患が治療できれば漢方医学の出番はありませんが、実際は西洋医学による治療効果のみでは、腑に落ちないことがしばしばあります。
そんな時に漢方医学が西洋医学の補完医療として役立つのです。
例えば「頭痛の診療ガイドライン2021」では、頭痛診療において5つの漢方薬、呉茱萸湯、桂枝人参湯、釣藤散、葛根湯、五苓散が推奨されています。
また慢性硬膜下血腫の内服治療においても、五苓散の効果が報告されています。
当院では西洋医学の補完医療として、漢方医学も積極的に取り入れています。